
子どもと一緒に工作やお絵描きを楽しむママは多いと思います。いっぽうで、子どもと美術館に行く機会は少ないのではないでしょうか?
よく「小さいうちから本物に触れるとよい」と耳にしますが、「美術館は子どもが飽きそう」「静かな空間でグズグズされたらたまらない」などの理由でなかなかハードルが高いと言える場所かもしれません。
最近はそういったママへ向けて、親子で楽しめる工夫がされた美術館の企画などが多くなってきました。
今回は、アート大好きな筆者が、夏休みにぜひおすすめしたい施設をご紹介します。
【INDEX】
▼幼児期のアート鑑賞で身につくことは?
アートといえば、感性が育まれるといったイメージをお持ちだと思います。
赤ちゃんから幼児の時期は素直な心でアートを“鑑賞”できます。鑑賞といっても、大人のようにじーっと深く観るわけではなく、動き回ったりお話ししたりしながら、自分の好きな絵を探しまわるというほうが合っているかもしれません。
この時期には以下のような力が身につくと言われています(※1)。
●表現力
折り紙やクレヨン、空き箱に新聞紙と色々な材料を使って工作するのが好きな子どもたち。美術を鑑賞した後は、その表現方法がより個性的になったりダイナミックやカラフルに、そして構図も変わったものになることがあり、表現力が高まります。
●創造力

美術館に行くと、いつも観るものとは明らかに違う絵画や造形物があります。非日常の色彩や形を五感で感じて、創造力が高まります。
筆者の子も美術館で観たものに似せたり、さらに想像したりして絵を描いたりします。
●話す力
美術作品を観て「○○だね」「なんで△△なの?」と会話ができることは素晴らしいです。何かを見て疑問を持ったり、思ったことを口にできる習慣は、幼い頃からやっていないとできません。
美術を通して言葉の力、話す力にもつながります。
▼幼児が楽しめるアート鑑賞施設5選
専門家の研究でも小学校に入る前に美術作品に触れることが大切だと言われています(※2)。
この夏、筆者がおすすめしたいアート鑑賞施設、企画展を5つ紹介します。
(1)デジタルアートミュージアム (お台場パレットタウン内ミュージアム)

出典: &Mama(アンドママ)
世界初のデジタルアート美術館で話題になっているチームラボの企画展。筆者も子どもたちを連れて行ってきました。
デジタルを平面的でなく立体的に感じられる、空間認識できるという点では想像を絶する体験でした。小さな子どももたくさんいました。
特に「未来の遊園地」コーナーがおすすめで、体験できるもの多数あります。

(2)デザインあ展(日本科学未来館)
NHKのEテレでおなじみ『デザインあ』。つい大人も見入ってしまいますよね。この展覧会は「デザインあ」のコンセプトを体験できます。
身のまわりに意識を向けながら、子どもが「見る」「考える」「つくる」ことの豊かさを体感できるようになっています。
売店では本展オリジナルの商品も販売されていますので要チェックです。
(3)BENTOおべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン(東京都美術館)

日本独自の食文化であるお弁当を中心にした展覧会です。お弁当と食べることのコミュニケーション・デザインについて、作家の作品を通して見つめます。
子どももママも楽しく見る、聞く、触れる、体験ができる展覧会となっています。
(4)ちひろ美術館(ちひろ美術館東京)
いわさきちひろさんをご存じのママは多いですよね。やさしいタッチで人物を描き、多数の絵本があります。
こちらは世界初の絵本美術館で、子どもが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しめるよう、楽しいイベント等を随時開催しています。赤ちゃんも安心して過ごせますよ。
(5)モネ、それからの100年(横浜美術館)
絵画の本質を追求したいママには「モネ、それからの100年」展がおすすめです。クロード・モネの作品はもちろん、印象派のモネに続く現代作家までが鑑賞できます。
キッズ向けの解説(ジュニアガイド)も多数ありますので、まずは「この絵、好き、嫌い」から楽しんでも面白いと思いますよ。
筆者も子どもを連れてこの夏さらに美術館に足をはこんで親子でアートに触れに行こうと思っています。
ご紹介した美術館はキッズフレンドリーですので、ぜひ楽しんでみてください!
【参考・画像】
※1 「幼児の創造力を高め造形表現に繋がる鑑賞の手立て」戸澗幸夫「人間生活学研究(3)」2012年(P100)
※2 「第2節幼児期の美術鑑賞に関わる先行研究」岡山万里、兵庫教育大学(P21)
※ デジタルアートミュージアム (お台場パレットタウン内ミュージアム)
※ デザインあ展(日本科学未来館)
※ BENTOおべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン(東京都美術館)
※ ちひろ美術館(ちひろ美術館東京)
※ モネ、それからの100年(横浜美術館)
※ 著者撮影、JackF 、Graphs / PIXTA(ピクスタ)
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