
保育園では、毎日昼食後にお昼寝をします。
だいたい1~2時間で目覚める子が多いのですが、なぜか月曜日のお昼寝だけは、なかなか目覚めない子が多いのです。
長い間子ども達と関わってきた筆者は、その理由が週末の過ごし方にある!と気がつきました。
今回は、保育士歴30年! 3,000人以上の親子と関わってきた子育てアドバイザーの筆者が、経験をもとに月曜日の午後のお昼寝が長い理由とお昼寝の大切さ、そして週末の過ごし方についてお伝えします。
▼1~2歳児に必要な睡眠時間とは?
1歳半を過ぎた頃から、多くの子どもが午前中に眠くなることがなくなり、お昼寝は午後1回になってきます。午前中に活動の幅が広がるのがこの時期ですね。
この頃の一般的な睡眠時間は1日11~14時間。お昼寝はその中の1~2時間ぐらいだといわれています。(※1)
平日は保育園の生活リズムでお昼寝をしている子どもたち。
では週末は? お家でどれぐらいお昼寝をしていますか?
▼月曜日の午後のお昼寝が長い理由
<保育園の月曜日>
保護者からの連絡ノートには、「遊園地に行きました!」「川でバーベキューしました~」と休日の楽しかったエピソードが満載。

そして、エピソードの後には「昨日昼寝をしなかったので、朝起きられなくて大変でした」「夜中に車で帰ってきて、明け方4時から起きてます」など、生活リズムの乱れが書かれています。
おでかけは楽しい!けれど、子どもは乗り物や人混みに興奮したり、ストレスを感じたりします。
思いっきり楽しんだ週末の次の日……。
そう、月曜日は心と体の疲れが残っていて、お昼寝時間が長くなってしまうのです。
▼休日のお昼寝の大切さ
1~2歳の頃は大人が思っているより、すぐに疲れてしまいます。喜んで楽しんでいると思っていたら、急に熱が出てしまった……なんて経験ありませんか?
「休日はお昼寝をしないんです!」という声も聞きますが、疲れを回復させるには、睡眠がなによりも大切なのです。
睡眠不足は食欲が無くなったり、イライラの原因になったり、子どもの脳にも影響するといわれています。(※1)
子どもの健やかな成長のために、週末の過ごし方を見直してみませんか?
▼週末を過ごす時の3つのポイント
週末を楽しみながら、月曜日に疲れを残さない3つのポイントをお伝えします。

(1) 日曜日、楽しいことは午前中からの計画立てを
日曜日の夕方にはいつもの時間にご飯を食べて、いつもの時間に入眠できるように、ゆとりのあるスケジュールを立てましょう。
(2) お家遊びを楽しもう
無理に外出の予定を入れず、お絵描き、粘土あそび、これからの季節は色水あそびなど、お家あそびを楽しむ工夫をしてみましょう。
ママも一緒にあそんで、出来た作品を写真に撮って残しておくと、親子での思い出にもなりますし、後で成長も感じられますよ。
(3)親子で一緒にお昼寝
ママと一緒に布団の上でごろごろする時間は心も体もリラックス。時間を決めて横になっているだけでもOK。きっと、ママも日頃の疲れが抜けて癒されること間違いなし。
子どもに楽しい経験をさせたい週末。でも、毎週末のようにイベントが続き、疲れから体調を崩してしまっては残念ですよね。
月曜日は一週間の始まり。
週末はゆっくり過ごす日を設けて、子どもだけでなく、大人も睡眠をたっぷりとって、週の始まりを元気な朝で迎えましょう!
【参考・画像】
※1 白川 修一郎 (2008)『眠りで育つ子どもの力』 – 東京書籍
※ ucchie79, MIA Studio、 KPG Payless2 / Shutterstock
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